お気に入りの演奏 [ピアノ・音楽]
こんな歳になって恥ずかしいのですが、誕生日のプレゼントということで家族からCDと楽譜を買ってもらいました。
楽譜はバッハの平均律の1巻、CDはアシュケナージのベートーヴェンのソナタ全集(輸入版)です。後者は大体はバラで買って持っているものの、初期の作品等はアシュケナージの演奏聴いたことがなく是非全集で、と思っていたのですが、なかなか買うことができないでいたものです。
後期のソナタ(特に28、30、31番)は深みのある演奏でとても好きなのですが、アシュケナージの演奏の中で自分が最も好きなのは実は「熱情」だったりします。(またミーハーな、、、)
初めて聴いたのは小学生のときに「悲愴ソナタ」を弾くために、親に3大ソナタのLPを買ってもらったのがきっかけでした。ちょうどその時「少女に何が起こったか」というドラマでコンクールの課題曲として「ベートーヴェンの熱情」(長門裕之が言っているのをイメージしてみましょう)が流行っていたせいもあって興味を持って聴いたのですが、聴いてみてびっくり。東 雪(あずま ゆき)も目じゃないほどの鮮烈な演奏でした。力強さ、スピード、情感ともに素晴らしく何度聴いても新たな感動を覚えたものでした、、、、それ以来、「熱情」といえばアシュケナージが主役の座を占めてきたのです。
幼少期の刷り込みとはすごいもので、その後大学に入っていろいろな演奏を聴き、ギレリスやリヒテルのような素晴らしい演奏と出会っても、友人から、「アシュケナージ?あんなの最後ヘロヘロじゃん!」と言われてもその座は揺らぎませんでした。
一種の思い込みに近いものなのかもしれませんね。でも素晴らしい演奏との出会いにより得たインスピレーションを大事にすることも自分の音楽観をしっかりと持つには必要だと思うのです。これからも自分の感じたことを人に流されず大事にしていきたい。久々にCDでお気に入りの演奏を聴いてそんなことを考えたのでした。
【おまけ】
週末食べた帝国ホテルのラウンジのいちごのタルトです。
いちごの酸味とタルトの生地の甘みが良く合っていて、とても美味しかったのですが、いかんせん高すぎます。コーヒーとセットで約2,000円!!さすがというべきなのでしょうか、、、、、しかも時間が余りなかったので駆け込むように食べてしまいました。ああ、もったいない。
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