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ブラームス 交響曲第2番 Carlos Kleiber / Wiener Pilharmoniker [ピアノ・音楽]

年明け以降、クライバーの演奏を聴くことが多いです。アマゾンを見ていたら、大好きなブラームスの2番のライブのDVDがあったので購入しました。この2週間くらい毎日観るか聴くかしています。

モーツァルト 交響曲 第36番 / ブラームス 交響曲 第2番

モーツァルト 交響曲 第36番 / ブラームス 交響曲 第2番

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2003/11/21
  • メディア: DVD

1991年の10月にムジークフェラインで収録されたものです。急遽開催が決まったようで、1992年のニューイヤーコンサートまで待ちきれない熱狂的なファンで大騒ぎだったようです。

この曲はブラームスの交響曲の中で、一番好きな曲です。書き上げたときに滞在していた南オーストリアのペルチャハの美しさに例えられることの多いこの曲、牧歌的な雰囲気がなんとも言えず落ち着くのです。長調ですし、明るく爽やかなこの曲は、ある意味、交響曲の中で一番ブラームスらしくない曲といえるかもしれません。独特の重厚さはあるものの、とても美しい曲だと思います。とはいいながらも終楽章は一転、とても華やかなのもまた魅力的なのです。

クライバーは魅力一杯に聴かせてくれます。冒頭始まってすぐ、チェロの美しい旋律に入るところ。チェロを「さあ」とばかりに促す仕草などは、本当に音楽を「紡ぎ出している」という言葉がぴったりです。ウィーンフィルも要求にしっかりと応えるのはもちろん、各パート(特にびっくりしたのが金管)が素晴らしい音を出しています。すごいです。

それから終楽章、フィナーレ近くのクライマックスの部分、ほとんど狂気的(?)ともいえる盛り上がり方で突き進んでいきます。こういったところはクライバーは本当に上手いです。どんどん加速して一瞬オケが乱れるのですが、すぐ立て直してまとめるオケもすごいですね。一番最後のところはスピード、音のキレともに凄く、気持ち良いを通り越して気持ち悪いくらいです。で、大興奮の中終わりを迎えるのです。麻薬のような魅力というのでしょうか。家に帰ると、まずはこの曲をかける、という日々が続いています。(笑)

実はカラヤン/ベルリンフィル、しかも63年の古い録音しか聴いたことがなかったのですが、拍子をしっかりと刻んでいくような演奏に慣れていた(それはそれでとても良い演奏なのですが)自分にとって、このような前へ前へ、といった演奏は初めてでとても新鮮です。

こんな素晴らしい演奏会に立ち会うことができた人たちは本当に幸せですね。とても羨ましいです。

 


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抵抗勢力

クライバーで忙しくて(笑)、コメントが遅くなりました。
この曲は、ブラームスの「田園」と言われる曲ですよね。
他の指揮者とはまた違う解釈ですが、クライバーの演奏を聴いていると、何かそういった情景が「具体的に」浮かんでくるように思えるのです。
ぜひに、ブラ2の弦のボウイングに注目してみてください。
by 抵抗勢力 (2007-02-05 02:03) 

Lipatti

> 抵抗勢力さん
こんばんは!
一楽章のチェロの甘い響きにメロメロになってしまいました。(笑)
ボウイング、逆の動き方をしてるとこあります??
これはクライバー特有のものなのでしょうか?
by Lipatti (2007-02-06 01:09) 

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