日本橋皆美の鯛めし [食事・食べ歩き]
親が東京に出てきたので一緒に食事をしました。 行ったのは日本橋COREDOの中にある「皆美」です。松江の名旅館「皆美館」の銀座に続く東京2店目のお店です。
「皆美館」を知ったのは山口瞳のエッセイ「行きつけの店」を読んだのがきっかけでした。鯛めしが写真入りで紹介されているのですが、さっぱりしていて、山口先生は朝ごはんには必ず食べていたとのこと。食べてみたいなぁと思っていたお店です。
頼んだのは「鯛めし会席」のコース。一汁六菜、鯛めし一式とデザートがついて6,500円、他サービス料10%がかかります。
品数がとても多かったので、全てを載せることはできないのですが、美味しかったものをいくつか紹介します。
吸い物です。蕪のすり流しに鱈を葛打ちしたもの。湿地茸(しめじたけ)、京人参、青菜に柚子が入っています。蕪のすり流しが淡雪のようできれいであるばかりでなく、味のほうもまろやかになっています。
焼き物のぶりの照り焼きです。付け合せは栗蜜煮、酢取り蓮根です。蓮根の強い酸味と歯ごたえ(通常のものより生っぽいというか食感が違った感じ)、栗の甘く香ばしい感じが油の乗ったぶりと非常に良く合います。
煮物の海老芋の含め煮です。蟹の爪、木干し椎茸、くるみ麩、おくらを薄いだしで煮たものです。それぞれの具材に、薄いのですがしっかりと味のだしが染みています。またくるみ麩の食感も良かったです。
公魚(あまさぎ、ワカサギのこと)の2色揚げ。慈姑(クワイ)と海苔の2種類のものを衣に揚げたものです。青唐とパプリカを添えてあり、若干濃い目のだしをつけて食べます。クワイのさくさくした食感と海苔の香りがそれぞれ新鮮でとても美味しかったです。ワカサギを松江のほうではあまさぎと言うようで、調べたところ宍道湖の七珍味の一つとのこと。七珍味、他には白魚、鱸、鯉、もろげ海老、蜆、鰻とのことで、どれも美味しそうです。またクワイですが、食べたことはあるものの、どんなものか良く知らなかったのでWikipediaで調べてみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%88%E5%A7%91
縁起物でよく食べるものですが、改めてみてみるとちょっと不気味な形をしていますよね。
最後に鯛めしが出てきます。
地元仁多米をブレンドしたコシヒカリのご飯に、鯛のそぼろ、卵の黄身と白身のそぼろ、ねぎ、海苔、わさび、大根おろしを載せて鯛のだし汁をたっぷりかけて頂きます。だしをかける前はこんな感じによそって食べます。
とてもさっぱりしていました。だしが美味しいこともあってあっという間に食べてしまいました。一人分2膳ほどです。お腹一杯になりました。
デザートは抹茶&御菓子とココナツのプリンから選べます。抹茶とお菓子を選びました。
お菓子は地元の「彩紋」というお菓子です。ゴマと柚子の2つの味です。詳しくはこちら。お取り寄せも出来るようです。
http://www.saiundo.co.jp/cart/index.html
全体を通じて薄味ながらもしっかりとした味付けで最初から最後まで楽しめました。とても美味しかったです。鯛めしだけ単品でも注文できるようですので、また是非行ってみたいと思います。
★ 日本橋皆美 (和食・鯛めし)
中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋4F (地下鉄日本橋駅よりすぐ)
TEL : 03-3274-0373
【おまけ】
島根のお菓子ということで、実家でとりよせたお菓子でとても美味しかったものを紹介します。一力堂というお店の「姫小袖」というお菓子です。
和三盆を使いとても上品な味で、口に入れると淡雪のようにすっと溶けてしまいます。詳しくはこちら。
http://www2.crosstalk.or.jp/ichirikido/okashi/02.html
松江方面にもゆくゆくは行ってみたいですね。いろいろと美味しいものがありそうです。
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