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パリ探訪 その4 [旅行]

大分時間が経ってしまっていますが、旅行記の最終回です。

☆ 4日目(11/15)
午前中にマルモッタン美術館、エッフェル塔に寄って午後はシャンゼリゼ界隈をのんびりと散歩してお土産を買ってホテルに戻り、夜演奏会に行く予定でしたが、、、ストが2日目に突入し、思うようには動けず大幅に予定を変更せざるを得ませんでした。

美術館が10時開館だったので、8時過ぎにのんびりとスタート。まずは「Arnaud Delmontel」で腹ごしらえ、2回目の訪問です。

 やはりお店の中には行列が

お目当てのバゲットとようやく対面です。さすがに一本は食べきれないので、半分に切ってもらいました。

美味しかったです!月並みな表現になってしまいますが外側はパリッと香りもよく、中はしっとりと噛んでいると美味しさを感じます。何もつける必要はないんじゃないかと思うくらい。あっという間に全部食べてしまいました。ショソン・オ・ポムは最終日の明日に取っておいて、別のショソンを買ってみました。

 リュバーブのショソン

パリッとした生地とリュバーブの酸みがとてもよく合います。リンゴとはまた違った美味しさでした。

満足してマルモッタンへ向かおうと近くの地下鉄の駅へ向かいましたが、、、

ストが2日目に突入しているとの事。全部の電車が止まっているわけではないのですが、ご覧の通り、自分が良く使う8、9、12号線はほとんど止まってしまっている状態とのこと。マルモッタン美術館へ向かう9号線は30分くらい待っている間にやってきたのが1本だけ。それも一人も乗ることが出来ないほど満員の状態なのにもかかわらず、どうしても乗りたい人と乗っている人で小競り合いが起きたりしてかなり険悪な雰囲気でした。やむなく9号線をあきらめて、それなりに動いているという1号線に乗ろうと歩いてコンコルドへ向かいました。

コンコルドの駅についてみると大勢の人がホームにあふれていました。動いているといっても10分に1本くらい、しかも着く電車が満員続きで一体いつになったら乗ることが出来るのかという感じでした。1時間ほど待ってようやく乗ることができ、Charles de Gaulle Etoileまでたどり着いた頃にはもう11時を過ぎていました。とりあえずトロカデロ広場へ向かいました。

 シャイヨー宮のあたりから

着くころにはすっかり疲れてしまいましたが、その疲れを忘れさせてくれるくらい、とてもきれいでした。

あまり時間もなくなったので、やむなくマルモッタン美術館はあきらめ、シャンゼリゼ界隈へ。メゾン・デュ・ショコラやラデュレなどで家族、友人にお土産を買ったり、カフェでボーっとしたりとゆっくり過ごしました。

この日はボジョレー・ヌーボーの解禁日。カフェなどにはポスターなどがあって、それなりに宣伝が目に付きました。

午後になると1号線も落ち着いてきて、数本待てば何とか乗れるくらいになってきました。コンコルドからホテルまで歩いて、まずはお土産を部屋まで運び込みました。夜の演奏会が行われるサル=プレイエルが凱旋門付近なので、移動を考えて相当早めにホテルを出ることにしました。

とはいえ、相当時間があったので、途中でオペラ・ガルニエへ入ってみました。

ホールの中には入れなかったのですが、階段やロビー等にはやはり歴史を感じます。次回は是非オペラを観に行きたいものです。

20:00開演なのですが、ブラッスリーなどは食事が夜19:30からというところが多く、目をつけていたサル=プレイエルの付近のブラッスリーに入ることが出来ませんでした。店を探しているうちにシャンゼリゼまで戻ってきてしまいました。やむなく「シェ・クレマン」へ入ることにしました。チェーン展開しているブラッスリーです。

若干時間があったので、ゆっくり食べることが出来ました。

 

折角なのでボジョレーをドゥミで頂きました。こちらのメーカー、日本でも見かけますがラベルのデザインが違いますね。

 

牡蠣と鵞鳥のフォアグラ、あまり印象には残っていません、、、、

ステーキフリット。結局旅行中で一番食べたのはジャガイモかもしれません。

お腹一杯になって、サル=プレイエルへ。今回は舞台の後方の席。日本でもサントリーホールなどでありますが、こちらの席は舞台の脇を通って上がっていくという、面白い作りになっていました。

 席から観た眺め

指揮はガーディナー、「revolutionnaire et romantique」という初めて聞くオケによるブラームスプロ。ハイドンバリエーション、アルトラプソディー、1番のシンフォニーという豪華なプログラムでした。

颯爽とした演奏、細かいところで雑な部分はありますが、曲の構成や盛り上げ方がとても上手かったです。ハイドンバリエーション、シンフォニーとも聴衆を興奮へと引き込んでいきました。さすがですね。

一方でアルトラプソディーのNathalie Stutzmannのソロはしっとりとした印象。丁寧な歌い方に魅了されました。ステージでの振舞いも落ち着いた感じで、とても魅力的でした。前半が終了した時点でスタンディングオベーションとなり、しばらく拍手が鳴り止みませんでした。

この週はオペラを含め、なぜかあまり演奏会がなくて、結局この演奏会だけしかいけなかったのですが、とても素晴らしい演奏を聴くことができ、本当に大満足です。

 こちらは夕方の景色 

演奏会も終わり駅まで歩いていると、凱旋門も見納めか、、、としんみり。この時は、まさか翌日また見ることになるとは思っていませんでしたが。

駅に着くと再びストの現実に引き戻されました。演奏会が終わったのが23時前、1号線は30分ほど来なくてようやくやってきた電車にぎゅうぎゅうになりながら乗り込み、コンコルドまで。8号線は終わってしまったとの事で、仕方なくコンコルドからホテルまで歩いて帰りました。一体今日何度目なのか、、、そうはいってもさすがに遅い時間だったので、緊張しながら早足で帰ったのでした。

☆ 5日目(11/16)
最終日は11時ころまでに空港に着かなければならなかった上に、ストもあったので、朝一番でアルノーデルモンテルへ行き、すぐに空港へ向かうことにしました。

 まだ7時前、遠くにサクレクールが。

7時丁度にお店に着くように行ったのですが、既にお客さんが何人かいてびっくりしました。

着いてみると、なんとショソン・オ・ポムがまだ焼きあがっていないとのこと、、、待つか非常に悩んだのですが、先が読めないので泣く泣くあきらめることにしました。早い時間なので、バゲットといくつかのパンしかありませんでした。

 

一本バゲットをお土産用に買ったほか、クロワッサンとクイニーアマンを買いました。クロワッサンはふわふわ、パリパリであっという間に食べてしまいました。一方クイニーアマンはガチガチに固かったのですが、よく噛んで食べるとなんともいえない味わいがあります。こちらのお店、本当にどのパンも美味しく、噂どおりの素晴らしいお店でした。

ホテルをチェックアウトし、荷物を抱えてオペラについたのが、8時前。ところがロワシーバスを待つ人たちで乗り場はあふれていました。3、40人くらいはいたと思います。30分ほど待っても1台もバスが来ず、困り果てている人、タクシーを求めて駆け回る人など、かなり混乱した状態でした。9時近くになってさすがに自分もあせり始め、いくつかのタクシー乗り場を回るも、全く待っているタクシーはない状況。仕方なく、1号線に乗って凱旋門まで出て、エールフランスバスに賭けることにしました。

コンコルドまで大荷物を引きずっていき、地下鉄へ。前の日同様大混雑の中、トランクを持って乗り込もうと思いましたが、さすがにそんなスペースもなく2,3本やり過ごしてようやく滑り込むことが出来ました。トランクだけでも大迷惑だったにもかかわらず、Ladureeの大きな紙袋(マカロンが入ってました)をつぶれないように上のほうのあいている空間にぶらさげていたものですから(「潰さないで」というオーラが相当に出ていたと思います)、周りの人から相当白い目で見られていたと思います。すみませんでした。

凱旋門まで着くと、あっさりエールフランスバスに乗ることが出来、結局予定通りの時間に空港に着くことができました。後で調べてみると空港への電車、ロワシーバスはほとんど動いていなかったようで、本当に今思い出してもぞっとします。ツアーで来ている人たちは送迎がちゃんとあるので「ああ、ストだったの?」という他人事といった感じでしたが、、、

結局ストのおかげで、予定通り行かない部分も多々ありましたが、それでも初めて行ったということでいうと十分に楽しむことが出来たのかな、と思っています。いつになるかわかりませんが、また必ず行きたいと思いますし、次回はもっとのんびりとした日程にして、「暮らしている」かのような生活ができたらなぁ、と考えています。

長々と書いてきましたが、最後まで読んでいただいた方、どうもありがとうございました。お店については順次簡潔にアップしていきたいと思います。(あまり引っ張るつもりはありません)

 


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Lipatti

>カフェオランジュさま、nonnoさま
nice!ありがとうございました。
by Lipatti (2007-12-08 21:52) 

macaron

> Lipattiさん、ストかなり大変だったんですねー。マルモッタン美術館残念でしたね。あの美術館、ちょっと離れたところにありますが、ルーブルやオルセーほど混んでないしこじんまりしているの、好きなスポットです。ヌーヴォー解禁日をパリで迎えられたというのも楽しかったでしょうね!!
by macaron (2007-12-09 18:58) 

Lipatti

>macaronさん
そうなんです。マルモッタンはいくつか見たい絵があったので非常に残念でした。結構モネ展で日本に来ていましたが、いろいろな人に「モネが好きなら是非」と薦められていたので、、、次回こそは必ず!
ヌーヴォー、本当は演奏会の後、カフェかワインバーでゆっくりと飲んでみたかったのですが、ストで移動するのが精一杯でした。
by Lipatti (2007-12-09 23:04) 

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