ブラームス ピアノソナタ第3番 [ピアノ・音楽]
ここ数日、好んで聴いています。どの楽章も好きなのですが、平日疲れて帰ってくると激しい曲はちょっと、、、という感じなので、特に2楽章ばかり聴いています。本当に癒されます。
冒頭に引用されているシュテルナウの詩が印象的です。
「黄昏迫り、月輝く 二つの心は結ばれて 喜び満ちて互いに寄り添う」
美しい旋律と支える伴奏がまさに寄り添うように、柔らかな雰囲気を紡ぎだしていきます。静かに盛り上がっていきながらも、やがて感情の高まりは頂点に達した後は、静かに終わりを迎えます。
よく聴くのはこちらのCDです。
学生の頃はアシュケナージのオーソドックスな演奏が好きで良く聴いていたのですが、ペライアは更に自然で力の抜けた演奏です。純度の高い美しい音色も、奇をてらうことのない丁寧なアプローチも、本当に素晴らしいと思います。
私にとっては、03年に接したツィメルマンの実演が、最も感動的でした。
あの日のM町(笑)でのブラームスは何かにとりつかれたような、彼としても公演中最高の出来ではなかったと、勝手に思ってるくらいです。
正直なところ冗長にも感じていた2楽章が、素晴らしい構成力と色彩、詩情で、目もくらむような思いがしました。
その後、詩の内容も読んだのですが、美しいですね。
根暗な(笑)秘めた情熱の持ち主、ブラームスのこと、既にこの時、クララのことが頭にあったのでしょうか。。。
by M・テレーズ (2007-05-12 00:40)
> M・テレーズ さん
こんばんは。
この曲、ツィメルマンの主要なレパートリーですよね。以前鑑賞会で「ジメルマンリサイタル」なる厚生年金会館?の70年代くらいのビデオを拝見したことがあったような、、、、
ものすごい構築力と音色を持つツィメルマンですから、きっと素晴らしい演奏なんだろうなぁ、、、うらやましい限りです。そうですか。地元の演奏会だったんですね。
ブラームス、このころはまだ美青年(?)だったころなのでしょうね。暗く偏屈なイメージが強いのですが、それは晩年近くになってなのかもしれませんね。
by Lipatti (2007-05-12 19:41)