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157回文楽公演 平成18年12月 国立劇場 [文楽]

文楽12月公演に行きました。

12月は文楽鑑賞教室と公演が交互になっており、今日の公演は夜でした。今日も満員、相変わらずの人気ですね、、、

今回の演目は「義経千本桜」の初段の堀川御所から二段目の渡海屋・大物浦の段までです。

今回のパンフレット

12月は例年若手・中堅のみの出演となっていますが、今回も中堅中心の番付・配役です。太夫では渡海屋・大物浦の段が千歳大夫さん、人形が知盛が玉女さん、典侍局が和生さんとなっています。

この演目は初めて観るのですが、以前テレビで、津大夫さんの豪快な語り、玉男さんの知盛という夢のような公演を一瞬ですが見たことがあり、どんな舞台になるのか非常に楽しみにしてました。観て思ったのは、義経千本桜の演目としてスケールがものすごく大きいということ。義経や知盛を品格を持って、かつ豪快に演じるのはとても難しそうに感じました。

今回良かったのは太夫では咲甫大夫さん、人形では玉女さんでした。咲甫さんは結構スマートな印象を持っていたのですが、どっしりとした声で知盛が出陣していくところを豪快に表現されていました。また玉女さんはもともと大きい方なのですが、遣い方も大きく、知盛のスケールの大きさを見せてくれたと思います。

一方残念だったのが段切れの箇所で千歳大夫さんが体調が悪かったのか、一番のクライマックスで声が十分に出ていなく盛り上がりに欠けてしまったことです。最後の「あと白波と~」というところが聴かせどころで、知盛が碇ごと豪快に身を投げるところで鳴り物やお客さんの拍手とも相まって最高潮に達して段切れを迎えるのですが、声が鳴り物に消されてしまっていてなんか間が空いてしまった感じでした。やはり相当難しいんでしょうね、、、、

今年の公演もこれで終了で、年明けの大阪公演からまた新しい一年が始まります。今年は玉男さんの訃報という大きなトピックスがありました。ただ、玉女さんという後を継ぐ時代物の立役を遣われる方がいらっしゃいますし、来年以降も素晴らしい公演と出会えることを楽しみにしたいと思います。

 

 【おまけ】

今日の観劇弁当は弁松総本店の並六弁当です。今日はおとなしく白飯にしました。ここのお弁当はいわゆる東京風で濃い(甘辛い)味付けになっています。自分の中ではいろいろなお弁当の中で最も好きなお弁当のひとつです。弁当箱も木の香りがして品のよさを感じます。

並六はカジキの煮付け以外野菜の煮付け中心のおかずにインゲンのきんとんがついていて、ご飯と2段重ねになっています。

今日は実家から劇場に向かう途中、三越本店で買ったのですが、三越では他で買うのとメニューちょっとが違います。通常のメニューはこちらのようになっています。

 http://www.benmatsu.com/shoukai.html

三越ですと、赤飯を頼むとおかずも海老が入ったりとグレードアップします。並六は並六上という名前になるのです。お店の人に聞いたところ、三越だけ、ということのようです。

それと甘いもの。三越で京都「満月」の阿闍梨餅がバラで売っていたので食後のおやつに買いました。

このまま売ってます。

中はこんな感じ。

もちもちして美味しいんですよね。大きさもちょうどよいのです。

 

 


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